PROGRAM INFO
500年にわたり語り継がれる
輝かしい職人技の数々を
見て・触って・感じて・味わう
特別な夜へのご招待
舞台となるのは「虹の苔寺」と知られる東福寺光明院。 閉門後、和ろうそくの灯りに導かれ足を踏み入れると、そこには古の風景が広がる…. 坐禅で心を整え、目を開けばアーティストたちによるパフォーマンスの音や香りが漂い始めます。 仏師・和ろうそく職人・日本画師・侍パフォーマンス・お茶… 楽しみ方は千差万別。 五感を生かして、あなただけの楽しみ方を見つけてみては…
Discovery Temples in KOMYOIN
HISTORY OF KOMYOIN
東福寺 塔頭 光明院 室町初頭の1391年(明徳二年)、 東福寺の塔頭として金山明昶によって創建される。 山門より入ってすぐの、前庭である雲嶺庭には 勝負の守護神「摩利支尊天」が鎮座する。 「虹の苔寺」の異名をとり、苔と砂の見事な調和を見せる主庭、 「波心庭」は、昭和の作庭家・重森三玲の手になる枯山水庭園で、 東福寺方丈庭園とともに昭和十四年につくられた。 方丈庭とは趣を異にする平安式の州浜型庭園である波心庭は、 寺号の光明にちなみ、 大海を表す白砂に浮かぶ三尊石組を基点に、立石が斜線状に並ぶ。 その背後のサツキ、ツツジは大刈込としてダイナミックな雲紋を与えられ、 さらに視線をあげれば茶亭「蘿月庵」の佇まいが目に入る。 禅語「無雲生嶺上 有月落波心」(雲ハ嶺上ニ生ズルコトナク、 月ハ波心ニ落ツルコト有リ)を由来とする蘿月庵は、 昭和三十ニ年の建築。 窓、壁、障子に月のモチーフを抱き、波心の庭から眺めることで 東の空に昇る月を愉しむ仕掛けになっている。 先の摩利支尊天はまた、月に乗る姿で描かれることもあるといい、 寺号である光明から蘿月庵まで一貫した、精緻で巧みなしつらえが 佳景と心の和みをもたらす。 煩悩をしりぞけれ ば、月(仏心)が波に映る。